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大森寿美男さん
篠原組参加歴: 『木曜組曲』脚本 『命』脚本 『昭和歌謡大全集』脚本
--篠原監督の第一印象
うーん……それがどうも憶えていないのです。もちろん「はじめまして」と挨拶からはじまったはずなんですが、どうもその時の記憶がない。自分としては珍しい現象なんです。
初対面の人にすぐに先入観を抱いてしまうタチの自分としては。それくらい監督は、自然にいつのまにか近くにいたという印象なんです。
監督と脚本家の距離というのは、とても微妙だったりします。もっとも、監督にとってはどのスタッフともそうなのかもしれませんが。監督と脚本家は、お互いあまり気を使いすぎてもいけないし、気を使わなさすぎてもいけない相手で、いわゆる親友のように仲良くなりすぎてもいけない存在だと思っています。なあなあになってはいけません。思ったことを口に出せないようでは困りますが、安易に口に出されても困るんですね。「頼むよ」とか「お前それ違うよ」とか、拝みも否定もあっていいものですが、個人的な関係に甘えてそんなことを言い出せばキリがないのは当然ですよね。やっぱり自分の中で吟味してから意見を言うようでなければ、お互いの世界が広がっていかない。だから常に一定の距離を置いておく。あくまで僕はですがね。何しろすぐに甘えちゃうタチでもあるので。感情的になりやすくて。自分に警戒しているわけですが。
篠原監督とは、そういった程良い距離がごく自然にできあがり、初めてあった日から今日まで、それは変わっていないような気がします。つまり、すこぶるうまくいっています。あくまで僕は、ですけどね。とても一緒にモノを作っていて居心地のいい監督なんです。脚本家の気持ちをとても良くわかっていてくださるので、助けられている気もします。
--各作品への思いなど
作品への思いは、すべて作品の中に込めています。
篠原監督との仕事に、内容の齟齬はありませんから。
あと、これまでの篠原監督作品ファンの皆様、僕が脚本を担当した作品は、どうも私の趣味じゃないと思われる方もおいでかと思いますが、けっして僕だけのせいではないんですよ。言い訳ではなくですね。ぜんぶ篠原哲雄の世界なんです。その世界は、まだまだ広いんですよ。きっとね。
--篠原監督へのメッセージ
また違う映画の世界でお逢いいたしましょう。
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