「短編映画」を撮らないかと昨年末に誘われて、最近は短編という発想がなかったのですが、過去を振り返れば、ぼくは短編から出発しているし、短くて、潔くて、心地よくて、スピード感のある、すこしはじけたものをやりたいなと、すぐにやる気になったのです。題材は、ぼくが受け持つエンブゼミのクラスで、「うち」というペンネームを持つ渡部貴子が、昨年書いたもので、本人も自分の作品として撮りたかったとは思うのですが、ぼくは『けん玉』という、意表をついたタイトルからして、その発想の少し奇抜なセンスからして、なんとかこれを形にして世に出したいと思い、「演出は俺にまかせろ!」と今回の企画として頂いたのです。
その後、脚本を練り直し、さて、主役は誰にと思いきや、日本でけん玉をやって絵に なる奴といえば、あいつしかいない、キャベツの次は、けん玉ということで、本人も そう思っていたかどうかは知りませんが、山崎まさよし君となりました。相手役は、 日本でひき肉を一から作らせたら彼女の右にでるものはいないと思える、とてもリズ ミカルでチャーミングな篠原涼子さん。そう、この話は肉と玉ねぎの話でもあります。 さて、けん玉はお話の中でどんな役割を果たすのでしょうか?
もちろん音楽は主役が奴となれば、山崎将義。今回はリズムを主体に考案します。そのほか、共演はあがた森魚さん、あがたさんは『オー・ド・ヴィ』で出演と音楽、 そして『命』でも気持ち出演をしてくれてます。それと、山田幸伸さん、ぼくの作品 だと、『洗濯機は俺にまかせろ』『死者の学園祭』『オー・ド・ヴィ』で脇を固めて くれた歌って踊れる役者さんです。それと、氏家恵さん。とてもキャラクターの面白 い人で、初めてですが、今回は山田さんともども走りっぱなし。
公開は年内中か、遅くても来年初頭。ぼく以外に、飯田譲治、岩井俊二、北村龍平、堤幸彦、望月六郎、行定勲がそれぞれ独自の路線で撮り、何の話に関連もない、とに かく純粋に7本の短編をひとまとめにして送る、めずらしい企画なのです。その名は『jam Films』ということで、御期待ください。
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