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ノート
Note

2001/12/01
『オー・ド・ヴィー』函館港イルミナシオン映画祭にて
『オー・ド・ヴィー』は11月27日深夜、最終段階であるダビング(音入れ・整音)を終え、ほぼ完成した。今回は、ハイビジョンの24プログレッシグというカメラで撮影し、そのハイビジョン・バージョンの完成品を映画祭で上映したのである。
10月6日に撮影に入り、10月28日にクランク・アップ。その後一ヶ月でともかく上映にこぎつけたにで、ともかく相当にハイペースであった。我々スタッフも函館で上映する今回が、初めて完成品を見る機会であり、かなり緊張した。なんせ、音が入ってつながったものを初めて見るという時に、観客の人たちと共にいること事体、初めてである。例えていえば、母親の体からこの世に生を受けたばかりの、母の体内の粘液を体中にまとわりつけたまんまの、まだ顔の表情すらわからない新生児を見る父親の心境である。
11月30日クレモホール。映画祭の初日の上映はまさに、そんな心持ちで始まったのである。僕は、ほぼ一番後ろの席で観ていたので、通路にもあふれかえった200人近くの観客の姿をおぼろげに感じながら観ていた。多くの観客は、ワンシーン、ワンシーンをかたずを飲んで見守ってくれるように、僕には感じられた。この先、どう展開するかわからない物語の行方を、けっこうくぎづけになって観てくれていたのだろうと思う。けれど、かなりゆったりとしたリズムで進むこの映画を、本当はどんな気持ちで観てくれていたかは分からない。時には時計を見る人、チラホラ。ここが笑いどころと思っていたところで笑わず、全く意外なところでクスクス笑う人、少々。隣に座っている朝加真由美さんが、物語のクライマックスのところで、少々、鼻をすすっているようだ。しめたもんだ。けれど、すすり声は場内、ほとんど聞こえない。おかしいな。泣かせどころなのに・・・と思いつつ、あがた森魚さんの音楽がラストをしめる。ローリングタイトルも終局を迎え、いざ拍手かと思いきや、これもまたちょっとした間があって、拍手。拍手。けっこう大きな拍手だった気もするが、勘違いか・・・。
終了後、すぐに舞台上に呼ばれた僕は、なんだかキョトンとしていたように思う。観客もキョトンとしていたように感じ、マイクを向けられた僕は「皆さん、キョトンとしてますね。僕にもよく分からないんです」とアホな一言を発してしまう。これじゃ観客はますますキョトンとしてしまう。それで「でも『草の上の仕事』の時も『月とキャベツ』の時も、最初はキョトンとしていた。そういう作品は、だんだんと皆の支持を得ていくのです」とかなんとかフォローにもならないようなことを、またしても言っている。
あがたさんが関ったスタッフを全員、舞台上にあげている。キャストも含め20人近いスタッフが今回は上映に参加していた。何人かのスタッフは、この作品に対する想いと感想を述べた。そうだよ。このスタッフの人たちとともに、夜も眠らず、一緒になってつくってきたんじゃないか。なんだか全員一丸となって、この『オー・ド・ヴィー』を支えてきたんじゃないか。これは映画祭の人たちや、函館の人たちとともにつくってきたんじゃないか。すごいパワーだったよな、みんな・・・と思いながら、皆の発言に感動し、なにかキョトンとしてたんだ俺は、と思ったのである。皆さん、すいません、あの時は・・・・。
12月1日は、協力や協賛をしてくれた方たちの為の試写が3回行われた。場所は、ロープウェイから降りた金森ホール。映画祭実行委員長の米田哲平氏、僕、脚本の鵜野幸恵さん、あがたさんの順で、上映前に舞台挨拶。昨晩とはうって変わって、僕は自信あり気にこの場所に臨む。


2001/11/17
第1回伊参スタジオ映画祭・初日に『月とキャベツ』『きみのためにできること』が上映される。
僕らが『月とキャベツ』撮影中に宿泊していた廃校を改造した伊参スタジオの体育館での上映だ。
役場の方やHP「宇宙のひみつはちみつなはちみつ」の方々が実行委員として、映画祭を運営していた。僕らはスタッフ関係8人とその子供たち3人、そして真田真垂美とその地を訪れた。真田と会ったのも本当に久々だ。彼女は今、アメリカに映画をつくる勉強をしに行っている。
高崎映画祭の茂木さんと真田と僕とで始まった対談は、松岡プロデューサー、上野キャメラマンも途中でまじえ、『月とキャベツ』秘話めいた話もしたが、全国から集まってくれた400人程の観客の方々は楽しんでくれたであろうか。
伊参スタジオは、僕ら映画人にとって特別な場所だ。機材や何やらが整っている意味での撮影所ではない。そこを起点にスタッフ・キャストが結集し、撮影のための様々な打ち合わせ、準備、そして撮影を、同じ釜の飯を食べながらの合宿という形で、僕らに創造的な体験をさせてくれたという意味で、撮影所のような場所なのだ。
映画祭を実際、運営し続けることは大変なことだと思う。映画のつくり手と観客たちが一緒になって映画を語り合う場として、今後も続けてほしい。そして、伊参スタジオという場で、また新しい映画がつくれたら・・・と思う。
伊参スタジオ映画祭 伊参スタジオ映画祭 伊参スタジオ映画祭
伊参スタジオ映画祭 伊参スタジオ映画祭 伊参スタジオ映画祭


2001/10/08
来春公開予定『蝶の棲む家―木曜組曲―』がしんゆり映画祭でクロージング上映されました。
富田靖子さん、西田尚美さんとの舞台挨拶、浅丘ルリ子さんとのトークイベントに出演しました。
しんゆり映画祭 しんゆり映画祭


2001/07/01
皆さま、はじめまして。
本来は機械にうとい私ですが、インターネットで自分の作品についての展開ができるならと思い、ホームページを開設してみました。
作品に対するご理解などの一役になれば嬉しく思います。
いずれ、双方向になるようつとめますので、優しく見守っていてください。






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